症状一覧
口渇・多飲・多尿
のどが渇いて、たくさん水を飲み、尿もたくさん出る状態です。糖尿病が原因のことが多いのですが、尿の量を調節するホルモン(抗利尿ホルモン)の働きが悪くなって、尿量が増えてしまう尿崩症という病気などもあります。糖尿病の時は、甘い飲み物をとると状態がどんどん悪化するので、水やお茶など糖分のないものを飲むようにし、早期に医療機関にかかる必要があります。
急な体重変化
体重増加: 急に体重が増える場合は水分のたまりすぎ(浮腫)が考えられます。甲状腺機能低下症やクッシング症候群のようなホルモンの異常のほか、腎不全、心不全、肝不全といった重要な臓器の機能障害を考えなければならないことがあります。
体重減少: 糖尿病でコントロールが悪いと体重が減少します。甲状腺機能亢進症でも体重が減ることが多いです。頻度は少ないですが副腎皮質機能低下症が原因の場合もあります。胃腸の調子が悪くて食事が摂れなくなることも体重減少につながります。拒食症やうつ状態で食事が摂れなくなることがあります。その他、癌などの病気が隠れていることがあります
首の腫れ
首の正面の喉仏の下が腫れていれば甲状腺の病気の可能性があります。甲状腺の腫れ(甲状腺腫大)がある場合は、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、橋本病、甲状腺癌などが考えられます。顎下腺などの唾液をつくる臓器やリンパ節の病気の場合もあります。
倦怠感
なんとなくだるい、疲れが取れないといった場合は特段の問題がなく、いつの間にか消えていることも多いですが、重要な病気の前兆のこともあります。内分泌疾患(糖尿病、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症)、慢性感染症、心不全、呼吸機能障害、慢性腎臓病、肝障害、消化管疾患、癌、うつ状態といった幅広い可能性を考えなければなりません。